ごめん、あいしてる。

嘉穂は小学校の頃からの親友で、お互いの事をよく理解しあえている仲だ。

辛い時はいつも傍にいて、肩を貸しあってきた。



そんな仲だからこそ、お互いの弱みはよく知っている。


「最近どーなん?男ネタ」
もちろん嘉穂は、由麻が男と話す事を得意としていない事くらい知っている。

そのくせに、何故だかやたらとこの質問を持ち掛けてくるのだ。


「由麻は何もないわあ。嘉穂何かあったん?」


「実はなあ〜…」


いつもこのパターン。

嘉穂に何かあれば、必ずと言っていいほど直前の質問は由麻の最近について。


長い付き合いをしていなくても、二、三度嘉穂と話せばわかってくるはずだ。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop