年上の彼女【短編】
キス
首筋に付けた紅い印。



「ゆ…う…ちゃん//」



さっきまでの少し怯えた表情とは違い、トロンとした目で俺を見詰める。




「ここ弱いの?」


「んぁ…やめて?」


「そんなかわいい顔するとやめらんねぇ…」




もっとその声が聞きたくて、首筋に舌を這わせた。



そしてもう一度、熱を帯びた首筋に、ゆっくりと印を付けた。








さっきは目線を合わせようとしなかったあやが、俺の目を見てる。





「ゆうちゃん…今日、なんか違うよ」


「違わないよ」


「だって…」


「ずっと、こんな風にしたかった。」







俺はこれ以上衝動を押さえることができなくて、







そっと、あやの唇に、







キスをしたんだ。

< 20 / 42 >

この作品をシェア

pagetop