年上の彼女【短編】
「あ゛ーもう!!上手くいきました!!ありがとうございます!!」



あやが俺を冷めた目で見てるのがわかる。


俺、最高にかっこわりぃ!!


人生初の告白の後にコレって、こんなのって…なくね?


はぁ…


気がヌケテくよ。。




「元はと言えば絢ちゃんが悪いのよ?」


「そうよ、絢が悪いのよ!」




すっかり放心状態の俺をよそに、母親たちはあやを責め始めた。


影の功労者だってアピールしたいらしい。



「私…悪いことした?」


「絢ちゃんの鈍感さにも程があるわね…」



ま、そこも可愛いとこのひとつだけど。


俺は許しちゃうよ?



「優ちゃんが絢のこと好きだって気付かないのはあなたくらいよ。お父さん方だって知ってるわよ。」



「え!?そうなの?」



そうそう、俺の気持ちは父親も公認だ!




「夏にスケスケのキャミ一枚で現れた日には、優ちゃん生殺しだったわよね~」



一言余計だって!!


あやがまた引いてるんじゃ?


なんか黙ってるし…


あやちゃーん?




するといきなり…

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