年上の彼女【短編】
「なぁ、翔。お前って押し強い?」



「は?お前どした!?」



「押しだよ!押し!!」



「押し…?よくわかんねぇけど、場合によるんじゃね?」





同じクラスで連んでる翔に聞いてみた。



場合ねぇ…





「場合によって…何すんだよ?」



「はぁ!?お前今日キモく…痛っ!!!」




上段蹴りを入れといた。





「蹴ることねぇじゃん…」



「俺真剣なんだけど」



「おっ、もしかしてやっと告んの?何年かかってんだよ!!」




いちいちムカつく!!




「イライラすんなって!例えば…押し倒してキスするとか!?」




押し倒して…キス!?




「あ~、そ、そんな感じね。ありがと、翔くん」



「‘翔くん’って。ま、基本クールにね。がんばれよ~♪」




翔に礼を言って席に戻った。



基本クールに、押して、倒して…キス。




マジ?



嫌われねーかなι
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