甘いアイツのお気に入り





「莉ー子っ♪」




元気な声の美乃ちゃんがあたしの肩を叩いた。




「……美乃ちゃん……」




「もーうっ暗いよ莉子ー」




「……ごめん……」





翔早くんのことで一喜一憂していたせいで、
気づけば今日は体育祭。




あまりに早過ぎて時の流れに
ついて行けなかったあたし。


もちろんなにも解決なんてしてなくて
翔早くんとも話してない。




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