甘いアイツのお気に入り





その周りで女の子達からの罵声。



傷ついた。とっても痛くて
泣いてしまいたい。



でも、今は女の子達からの言葉も
痛い視線もどうでもいいの。



それに、あたしはもう泣かない。




ただ――……。




「翔早くん、大丈夫?」




ただ翔早くんが心配だったの。



倒れたって聞いて、
世界が色をなくしたようだった。



走ってきたから息が荒いまま、問いかけた。





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