【完】俺が消えてしまう前に
・これから
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愛希がいなくなってから数週間がたった。
父さんと母さんは昔よりも生き生き生活をしている。
たまに七海たちと一緒に会いに行くけど、
もう二人に俺の姿は見えなくなっていた。
桃子によると、あれは本当に姿を見せてほしい!と願った時にしかできない荒業だったらしい。
あの日から数日は桃子の体調も悪く、
学校も休みがちだった。
七海はそれを心配して、自分も学校を休み桃子の看病をしていた。
でも今は桃子も復活して、
いつも通りのお嬢様ぶりを発揮している。
桃子と七海もお互いを名前で呼び合うようにもなった。
っていっても愛希ゆずりの呼び方。
『なっちゃん』と『ももちゃん』
やっぱり二人もまだ愛希の事を引きずっているんだろう。
・・・そして。
俺達はこれからの話もした。
俺が消えなかったのはまだ未練が残っているから。
だからその原因をもっと探らなければいけない。
そういう結論に至った。