【完】俺が消えてしまう前に
次の日。
「ス、スカート大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「髪型とか、顔は変じゃない!?」
「変じゃない」
「きもくないかな・・・?」
「可愛いよ」
「・・・!!!褒めても何も出ないから!」
朝早くからのこのやり取り。
俺は本当の事言っただけなんだけど、
七海は顔を真っ赤にしてさっさと外に出ていってしまった。
俺は壁を通り抜けすぐに追いつく。
「おはようももちゃーん!」
「おはよう。あら、今日のなっちゃんとても可愛いわ」
「え!?本当!?」
なんだその態度の変わりようは。
俺が可愛いって言った時と態度が違うぞ。
・・・桃子にこんな感情抱いても意味ないけどさ。
「じゃあ学校行きましょう。乗って」
「はーい!」
「樹さんは乗らなくてもいいわよね?」
「はぁ?乗るに決まってんだろ」
「・・・じゃあさっさと乗って」