【完】俺が消えてしまう前に
・ヤキモチ
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七海はいじめ問題が解決してから、余計に笑顔が多くなった。
周りの奴らも七海が病気だったという事を理解して、一層七海を優しく扱うようにもなった。
特に、
男子連中共が。
「水島」
「何?」
「その荷物重いっしょ?オレがもつよ♪」
「大丈夫。これくらい持てるよ」
「いいからいいから」
明らかに七海狙いの奴らが増えていた。
・・・俺にとっては面白くない。
「水島さん、メアド交換でもしない?」
「え!?」
「はいはい、なっちゃんのメアドを聞くときは私を通してからにしなさい」
「げっ・・・桜塚・・・」
「文句でもあるのかしら?」
「・・・ま、またな水島さん!」
なんとか助かるのは桃子が傍にいてくれる事。
断る事をまだ覚えていない七海にとっては最強の味方だ。