【完】俺が消えてしまう前に
・止められない想い
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一日、一日。
俺は一人で過ごした。
桃子に会わないように。
きっと学校では桃子が七海に言っているだろう。
だけどもう終わりだ。
気付いたところで。
俺は今日除霊してもらう。
やっと七海への想いを断ち切る事ができる。
・・・ようやく。
「桃子、行ったか」
「とっくの昔に行ったよ」
「聖子さんはいつの間に戻ってきたんだよ」
「あたしはついさっき。桃子にも会わずに済んだ。・・・じゃ、さっさとやっちゃおっか」
「おう」
「ついてきて」
俺は言われるがまま聖子さんについていった。
この数日間で、俺は桃子の家を探検して結構構造は覚えたつもりだ。
だけど、聖子さんは俺の知らないような通路をいつの間にか通っている。
「・・・ここ?」
「そうそう。ここ。結構不気味でしょ?でも安心してね。たまに重病の悪霊の人たちを除霊するって場所なだけだから」
「桃子はこの場所知らないのか?」
「知らない知らない!仕事に関しては未成年を過ぎてから教え込むつもりだから」
「あいつもいずれは霊媒師か」
「あたしはそのつもりだけど、本人にその意思がなかったら教えないつもり」