【完】俺が消えてしまう前に
樹side



俺の目の前に
愛しい七海がいる。


俺の名前を呼んでくれる七海。


ようやく会えた。




「俺、生きてたんだよ」


「生きてた・・・?」


「そう。生きてたんだ」





どうして俺がまだこの世にいるのか、何があったのか。


それは
俺が成仏したと思った日から始まる───。

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