【完】俺が消えてしまう前に
「私の名前は桜塚桃子-サクラヅカモモコ-。自分のお名前は覚えてるかしら?樹・・・さん?」
「・・・木戸樹」
「そう。そちらの可愛らしい子は?」
「あきはね!あきだよ!」
「おい、愛希。こいつは清水愛希って言います」
「話は理事長室が空いてるだろうからそこで聞くわ」
「理事長室・・・って」
「聞こえなかった?私の苗字」
「・・・あ!」
ここは桜塚第一高等学校。
・・・苗字と同じ学校名。
「どうも、学校長の娘です。さぁ、水島さん立てる?」
「あ、うん・・・」
「二人ともついてきて」
また不思議な出会いをしてしまった。
七海以外にも俺達を見つけてくれる人がいると思ってなかったから。