【完】俺が消えてしまう前に
「私の家は代々この高校を受け継ぐ一家。それと同時に霊を清める神社を受け継いでるの」


「へぇーそんな漫画みたいな話あるんだな」


「貴方達も十分漫画のような人たちよ」


「・・・その通りだな」


「続けると、悪霊を普通の霊に戻して成仏させてあげるのが子孫の役目」


「ふぅん」


「驚いたわ。学校にはお札を使って結界を貼ってあるはずなのに二人とも入ってこれたなんて」


俺と愛希は顔を見合わせる。
そして首をかしげた。


「痛みも何も感じなかったの?」


「全然、なぁ愛希」


「うん!」


「そう・・・じゃあもっと言霊を強めないといけないわね」


「お、俺ら入ってこれなくなるからやめてくれよ」


「はいはい。それよりも、これからどうするかよね。まずはやっぱり愛希さんの問題の方を先に解決するべきかしら」


「・・・俺も楽々スルーかよ」


「何かおっしゃいました?」


「別に」



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