おまわりとヤンキー
何もかも、今日の授業が終わった。
「行こうよ、ファミレス」
「おぅ、金欠・・・」
「金欠でも約束は約束だしな」
「分かってるよ」
誠と律、春で行く。
「誠、お前は遠慮して食え」
「なんで」
「お前は食いすぎてメタボになる」
「ぅー」
メタボと言った瞬間、睨む誠をお構いなしにメニューを選ぶ。
春は、ダイエット中でドリンクバーだけ。
律は、ハンバーグセット。
ウチは、食べずに見てるだけ。
誠はメタボのワードを気にしてて落ち込んでるため頼まなかった。
誠は、1回落ち込むとどんどん病んでいく。
そんなんでよく不良にまで変身したなってくらい変わった。
でも、落ち込んで沈んでいく誠が機嫌を直すのは、律の言葉。
「んでも、男やし食って力付けたらモテモテだよね」
この言葉で元気になるのが誠だ。
「んじゃあ、俺は律と同じハンバーグセット頼む」
律の奴、余計なことしやがった。金欠なのに・・・。
しぶしぶ、伝票をみる。はぁ・・・。残金257円きつい。
仕方ないと割り切ってお金を出す。
『ご馳走さまでしたー』
3人声をそろえて言った。明日はいよいよテストだ。
誠と家に帰る。今日の夕飯なんだろ・・・。