てのひらを、ぎゅっと。
2番目でも、3番目でもいい。
1番がいいなんて、自分勝手なことは言いません。
ただ、忘れてほしくないの。
私と過ごした確かな日々を。
私と共に過ごした季節を、歩んだ道を、
永遠に覚えていてほしい。
何番目でもいいから、いつまでもこうちゃんの大切な人でいたい。
「…………忘れないで」
私のことを。
「忘れないで」
ふたりの温かい愛を。
「忘れな、いで………っ」
ふたりで確かに感じた、泣きたいくらいに愛しい温もりを。