てのひらを、ぎゅっと。
「心優お姉ちゃん」
お姉ちゃんの写真に向かって、私は最高の笑顔で笑った。
「私のお姉ちゃんでいてくれて、ありがとう」
私、頑張るからね。
どんなに挫けそうになっても、諦めそうになっても。
お姉ちゃんのような人になれるように。
だから見守っててね。
もし、どうしても泣きたくなったなら……
ここに戻ってくるからさ。
ここからまた、スタートするから。
だってここが、私の居場所だから。
帰るべきところだから。
お姉ちゃんからの愛を胸に、私はここから歩いてく。
ーENDー