てのひらを、ぎゅっと。
それからは特別言葉を交わすこともなく、ただ時間だけが過ぎていった。
1時間くらいがたっただろうか。
─────ガラガラガラ。
隣の部屋のドアが開き、3人が私のいる部屋へと戻ってきた。
………私は、確信した。
なんとなくだけど、私の予想は当たっている。そんな気がした。
お母さんが今にも泣きそうな顔で、私を見つめてきたから。
その瞳に吸い込まれるように、私は言葉を発した。
「お母さん……。私、病気なの……?」