俺の素顔、知りたい?
ビック───ッ!!!
文字通りビクッと飛び上がった私に、呆れた目線を送ってくる佐倉先輩。
「さささ佐倉先輩……!帰ってたんですね!」
「んーついさっきな」
そう言いながら、テーブルの上に家のカギを置いた佐倉先輩。
そっか……先輩だってウチのカギを持ってるよね。
先に帰ってることもあるよね。
「胡桃、駅前にいなかった?」
テレビでも見ようと、ソファーに座ろうとしてた私の耳に衝撃の言葉が聞こえて、
ソファーからずり落ちた。