俺の素顔、知りたい?
「なんか盛り上がってたけど」
ドアにもたれかかってふっと笑みをこぼした佐倉先輩。
桃琴と話していたらいつの間にか教室には私だけ。
だからか先輩は躊躇いなく教室へ入ってきた。
「あの、今朝の話なんですけど」
「あぁ決まった?早いな」
「いやっ違います!」
行き先はまだ全然決まってない。
それよりダブルデートのことを言わなくては!!
「じゃあ何」と言わんばかりの顔を向けてきた先輩。