俺の素顔、知りたい?
第4章「自覚した気持ち」
デートへ、出陣します
「───…み、胡桃!」
私の大好きな声が聞こえる。
それも、すぐ近くで……
朦朧とした思考の中寝返りを打つと、何かにぶつかった。
「んん~…」
まだ眠たいのに~…
そんなことを思いながら目を薄らと開く。
「ぎゃ!!?」
目を開いて1番最初に視界に飛び込んできたのは、先輩だった。
「あ、惜しい。………もう少しでキス出来たのに」
にや、と意地悪く口角を上げて笑う先輩。
き、キスって!
寝込みにされたら、私気絶しちゃうよ!!