俺の素顔、知りたい?
「告白する。それで最後にする」
決心したように、お弁当袋の紐をギュッと強く握る。
文化祭の浮かれた雰囲気と、私のテンションを上げたら……告白くらい出来るよ。
「それでこそ胡桃だよ。あたし、応援してるからね」
にっこりと優しく微笑む桃琴。
そんな桃琴に私は緊張した面持ちで頷いた。
───先輩、もし私の告白を聞いたらどう答えてくれますか……?
ふと見上げた空は青く澄み渡っていて……まるで私の気持ちが現れているようだった。