俺の素顔、知りたい?
「じゃあ行こうよ!今日でも明日もやってるし」
その桃琴の言葉に笑顔で頷いた時ブツン、とマイクの電源が入る音が聞こえた。
『さて、お待たせしました!いよいよ告白大会が始まります!』
体育館に響き渡る文化委員長の声に身体がビクッと震えた。
始まってしまった……
「胡桃……大丈夫?」
桃琴が心配そうに顔を覗き込む。
私はそれに小さく頷いた。
「ん、平気。桃琴は観客席に戻りなよ」
いつまでも一緒にいてもらうわけにはいかないよね。