俺の素顔、知りたい?
「ち、近……っ近いです先輩!」
「別に普通だろ?」
普通じゃなーい!
肩が当たってるくらい近い距離なんですが!!
「武智のことは……!その、気になってるだけです!」
「………」
「と、友達ですから……っ!」
「……へえ」
間違ったことは言ってないよね!
きっと、これで先輩も理解してくれるはず……!
理解してくれるはず、なのに。
「友達、ねえ……そんなの胡桃しか思ってねぇんじゃねーの?」
さらに私との距離を詰める先輩。
……もう唇が触れてしまいそうな距離に私の心臓は暴れだす。
お、落ち着け私!!