俺の素顔、知りたい?
それでも、いつもより食欲がなくて、唐揚げに箸を突き刺したまま動きがストップ。
その状態のまま昨日のことが鮮明によみがえってくる。
「言いたくないなら無理に聞かないけ…ど……胡桃!?」
桃琴が驚いたのはきっと、私が泣きそうな顔をしてるからかな。
グッと唇を噛んで我慢する。
教室で泣くもんか……
「ちょっと……え!?何があったの!?」
おろおろと私を見る桃琴。
そんな桃琴に、私は“大丈夫”という意味で首を横に振った。