俺の素顔、知りたい?
ちょっと乱暴に手を引っ張られて指を絡めるように繋がれた。
「え、あ、あの……っ」
「嫌なの?」
「違います!」
それだけは違うって即答出来ますけど。
ただ、ここはげた箱なわけで生徒もたくさんいるんですよ!
「せめて学校を出てから繋ぎませんか……?」
嬉しいけど、恥ずかしい……
そんな私を安心させるように笑ってくれた……なんてことはなく。
「今さら離すとか出来ねぇから」
意地悪そうに口角を上げた先輩。