俺の素顔、知りたい?
「そんなのいーの。パーティーに呼んでくれただけで十分だから」
そう言ってから、微笑んで私の頭をポンポンと撫でた先輩。
うわあああっ……顔が熱い。
「は、はははいっ!開けてもいいですか……?」
「ん、どーぞ」
ほてる顔を隠すように、小さな箱へ目線を落とす。
白色のシンプルな箱だけど、所々薄いピンク色の花がちりばめられていて可愛い。
その箱をそっと開ける。
「!?」
「……気に入らなかったか?」
心配そうに尋ねてくる先輩に、私は精一杯首を横に振る。
気に入らないわけがない。
……だって。