俺の素顔、知りたい?
無意識ににやけちゃうなんて私、けっこうヤバいやつ?
とか思いながらも、少しブレザーを捲って桃琴に見せる。
「へえー……!可愛いね!」
「でしょ!」
チャリ、とブレスレットを触った桃琴に自慢気な私。
こんなに可愛いのに、ブレザーで隠れちゃうのなんてもったいないなぁ……
「よかったよかった。一時はどうなるかと思ったからね」
安心したように笑ってくれる桃琴に私も笑顔になる。
先輩と付き合う前も、付き合えてからも、桃琴には背中を押してもらってばっかりだったな。
「ありがとう、桃琴」