俺の素顔、知りたい?
「図書室……?」
ご飯を食べ終えたあと、学食からやってきたのは図書室。
何か用事があるのかな……?
なんて首を傾げながら先輩のあとを追って図書室に入った。
「あれ?誰もいなっ……ひゃっ」
言葉が止まったのは、先輩に抱き締められたから。
ギューッと抱き締められて、寒いはずなのに身体が熱くなる。
「はあー……やっと、2人きりになれた」
「……へ?」
2人きり?
……確かにそうだ。
図書室はいつも閑散としていて、人気がないから。
「……好きだよ」