俺の素顔、知りたい?



「へぇ~当たりか。鈴宮って分かりやすいやつ」


ふっとバカにしたように笑ってきた武智。


ぼ、墓穴掘った───っ!

私のバカッ!!


でも、ここはもう開き直るしか!



「………そうだよ」

「は?」

「私は分かりやすくて、正直者のいい子だもん!」

「そこまで言ってな「帰る!」


私はリュックを引っ掴んで、勢いよく教室を飛び出した。



< 63 / 452 >

この作品をシェア

pagetop