俺の素顔、知りたい?
「詳しい話はご飯を食べながらにしましょうか!」
「そうね!菜々子さんのお料理、いただくわね」
菜々子(ななこ)さんっていうのは私のお母さんの名前。
……ってことはどうでもよくて!
お腹が空いていたのに、今さらながら食卓に目を移す。
今日はお客さん仕様なのか、焼き魚を中心とした和食に、テーブルの真ん中にはお寿司もあった。
「いただきますっ」
目の前に座る佐倉先輩を気にしながらも、私はご飯を食べ始めた。