俺の素顔、知りたい?
それから後のことはよく覚えていない。
とりあえず、衝撃の知らせの後、ご飯を食べ終えた雅美さんと佐倉先輩は、
お礼を口にしながら、その口元には柔らかな笑みを浮かべて帰って行った。
とにかく疲れた私はお風呂をすぐに済ませて、
昨日よりも早く眠りについた。
明日からの10日間───…
ちゃんと暮らせるかな?
ウソっぽい笑顔だけが不安だけど
あんなにステキな先輩なことには変わりないわけだし……
何とかなるだろう。
────…なーんて思ってた私が甘かったんだ。
と、気付くのはすぐ後のこと。