ターゲットRockOn!!
大丈夫。何も言わなくたって、私が死なせてあげるから。
いつの間にか、私と死体の周りにはやじうまが出来ている。
救急車呼んだのかな?
まあ、この人は死んじゃうから必要ないけどね。
私はかがみ込むと、
微塵の躊躇もなくナイフを首筋に突き立てた。
そこから青く光り輝く球体のものが現れる。
私はポケットに入れておいた、手のひらサイズの小瓶を取り出し、
その球体を中に突っ込んだ。
ピンポン玉くらいの大きさで、重さはない。
魂だからね。
私は死体に向かって手を合わせると、
周りにいる野次馬どもをかき分けて細い裏路地に入った。