【短編】不意打ちKiss
「じっとして」


耳で囁く、平田先生の甘い言葉。

近付く平田先生の顔。
や、やばい。

キスされるっ!!


「羽田ぁ、ちょっといいかぁ」


この声は!


「ちっ」

平田先生は舌打ちをして、去って行った。

「笹島先生、なんですか??」


「お前、キスされそうになってただろ」


「あ、いえ」


そうか、笹島先生もあたしの唇を……
って、じゃぁヤバいじゃん!!

「羽田……」

近付く笹島先生の顔。
助かったと思ったのに、また同じポーズ!!

あぁあぁああぁぁ!!

あたしは必死に抵抗して、笹島先生から逃れた。


そして、無我夢中で走った。


こんなの、おかしいぃいいいぃぃぃぃい!!
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