【短編】不意打ちKiss
「入学式の頃から好きだった。綺麗な眼差し、髪。全てに吸い込まれた」


そんなに前からっ……




「先生……」



「ん?」



「あたし、バカでした。こんなにも近くに、素敵な人がいるのに気付かなくて。ほかの人好きになって」



あたしは先生の瞳を真っ直ぐに見つめた。


「でも、今わかりました。あたしが好きなのは――」




「先生です……」



「羽田……」


「舞香って、言って」


「舞香……」


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