【短編】不意打ちKiss
「じゃぁ、賭けをしません?」


平田先生が、悪戯っぽく笑う。


「賭け??」


笹島先生は今だに顔をしかめたままだ。


「先に、羽田くんの唇を奪えば、彼女になれる」


は?


は??


はぁあああぁぁ――――!?


「ちょっ……」


あたしが喋ろうとした際に、笹島先生に遮られた。


「その賭け、乗った!」

えぇぇぇえぇえぇぇ!!

さっき教師がそんなことしていいのか!とかって言ってたじゃん!!


「そんな、あたしはヤダですよ!」


「駄目。もう決まったから」

そんな、あたしの許可なにでっ!!
勝手に!!
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