君と×××

不思議な大家さん。

−胡桃side−

「あ!みんなに挨拶!」

えーっと?まず隣からかな?

コンコン

「はーい。っと、あ、新入り?」

…私には癖がある。それは…

「フン。今日からここに世話になる。望月胡桃だ。まぁ、よろしくとでも言っておこうか。」

…無駄に虚勢を張り、悪態をついてしまうこと、だ。

「そっかそっか。俺は佐伯秋斗。ここの大家ってとこかな。よろしく。」

よ…陽気な人だな。若いし。若…い。

「あ、あの。…君は何歳だ?」

「あ、俺?17だよ。」

わ…若っ!!それで大家かよ!

「ふふーん。若いだろ!っと!俺は生徒会あるからいってきまーす★」


…本当に陽気な人だ。

「あ、これ読んどいてね!」

まだいたのか。

私は『佐伯荘のきまり』を受け取った。

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