君と×××
「はぁ?なんだよ。」
少年はすごいキレてるみたい。
「もー。お前はなんで毎回そうなのー。いいから。はい、自己紹介。」
「…佐伯遥。」
は…遥。この人が…
「は…初めてだな。望月く「あっそ。」」
…む…むっかつくー!!
佐伯遥!さえ…佐伯?
「あのー…秋斗さんと遥さんって…」
「んー?あぁ、遥は俺の弟だよ。」
やっぱりぃ!?
こんなに性格違うのに!!!
でも、顔だけで言ったら美形…
目があった。にこっ?
「なんだよ。こっち見んな不細工。」
は…遥さん性格超わるー!!
私嫌われてんの!?
「そうか。不細工か、まぁ別に君に可愛いって言ってもらわなくても…」
プルルーと遥さんの携帯が鳴る。
『あー、遥先パイ?私ですけどー、今からカラオケ行きませんかぁ?』
ここまで聞こえてくる。うわー、ギャルっぽい…
「うるさいブス声。お前誰だよ。なんで俺の番号知ってんの。マジきめぇ。」
ピッ。
切りやがった…
かわいそーに。
「じゃあな、不細工。」
は、はぁぁ〜!?
秋斗さんが、くすっと笑った。
「遥に気に入られたね。」
「どこが!?」
「あいつね、嫌いな奴にはブスっていうけど、お気に入りには、照れて可愛いって言えなくて、不細工っていうんだよ。」
へ、へぇー…
遥さんに目を向ける。
遥さん。超危険人物。