Destin.....


また、女子たちの声が聞こえた。



「すごいね、あの二人。」



「ね!顔もいいのに運動もいい。なんでもできる。
うらやましいよね。」


「本当よ!」


という会話が耳に届いた。



と、同時に一瞬、柴崎さんを見た。



そして、目があった。




『がんばってね』と、口朴でいっていたのだ。




不意にも一瞬 うれいい と思ってしまったのだ。




俺も一様返した。



『ありがとな』



と。







と、色々しているうちにいつの間にか春山が消えていた。




―――160回



となったところで、先生が



--------終了



と言いホイッスルを鳴らした。




俺は春山を捜し春山のところへ行った。




「春山、お前いつ消えた?」


と、問う



「え、159回に抜けたけど、お前気がついてなかったのか?」



「あぁ。色々考え事してたからな」



と、一つ息を漏らす。




「そうか、ってお前全然疲れてないだろ!」




と、いきなり怒鳴りだした。



「え、ああ。そこまでな。」


と、あいまいな答えを言った。




「いいなあ、恋は。顔もいいだろ?運動もいいだろ?なんでもできていいよなあ」



と、意味不明な事をいきなりいだしてきた。




「は?お前、大丈夫か?



あーたーまーうーちーまーしーたーかー?」



と、春山にデコピンしながらふざけて聞いた。



ら......



「きゃああ///神宮君..っかっこいい....////あの笑顔。」




と、女子の歓声が巻き起こったのだ。



「い、いってえな!恋やめろよ、ってなにこの声。


お前何かしたのか?」



と、俺に問いかけてきた。



「いや、俺は何もしてないぞ。」



「なんか、不思議だな。」



「そうだな」



と一緒に同じことを想っていたのだった。









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