Destin.....

俺は、先程達也に言ったことが
胸の中でモヤついていたので、
勇気を出して柴崎に聞いてみた。


「なあ、柴崎?」


「うん?どうしたの?」


と...首をかしげていったのだ!!



俺...俺は不覚にも可愛いとおもってしまっていたのだ。



「あのよ。俺らってあったことある?」


「うん?いつ頃?」


また首をかしげて言ってきたのだ!!!


あああ。可愛い...


だめだだめ!しっかりしなくては!


「ああ。小学生二年生の夏の前だと思う。


俺、事故って記憶喪失になったらしいんだわ。

それで、俺お前、柴崎のこと見たことある、つーか知ってるような気がする。

なんか、大切な存在だったってね。


お前さ、たまあに俺を見て悲つーか.....
儚い顔をする。


だから、俺と前になんかあったんじゃねーかな?っておもったんだよ。


まあ、これも全部俺の推測でしかないがな。」


と、俺の意見を述べた。


そしたらもっともっと...今まででこんな顔はしたことないだろう、と思うほどに儚く....今でも消えていきそうな顔でいった。


「...わ、..わから...な..い。

わからないな....はは...」


そして...俺はそんな顔をする柴崎を見ていられなくなって、抱き寄せた。


いきなりの行動に教室に居るやつらは、

驚き、嫉妬の目で俺らを見つめた。


そして、柴崎も驚いてた。



だが、俺はお前のその儚い顔をみたくない。



だから、俺は..俺は柴崎を抱き寄せた。




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