Destin.....
そして、俺らは今裏庭にいる。
そして、柴崎から俺に話しかけた。
「ねえ、あの『俺、お前の儚い顔みたくねえんだよ。』ってどういう意味?
私、そんな顔してたの?」
と、聞いてきた。
「ああ。しかも、俺を見るときだけな。」
「....そ、そう。」
柴崎の言葉、行動などで、俺と柴崎の間にはなんかあった確率が大になった。
だが、過去は過去だ。
俺は今を見る。
...俺、柴崎の儚い顔を見て思ったんだ。
柴崎に、かなしい顔させたくない。
笑ってて欲しいんだと....
そして、他の男ではなく...
...俺自信、俺の力で柴崎を笑顔にしようと。
少しの沈黙が流れた。
「柴崎。俺、おまえに笑ってて欲しい。
俺、お前の笑顔みたことない。
お前の笑顔一番でみたい。」
と、自分の思いを伝えた。
「え。
ばれてたんだね、作り笑いのこと。」
「ああ。
俺でよければ、過去聞こうか?」
と言ったら、今でも泣きだしそうな顔で『うん』とうなずいた。
「昔ね、大好きなだーいすきな子と
離れ離れにならなくてはいけない時があったの。
それでね、その日..最後にその子と遊べる日の帰りに、
『離れたくない』って言ってね、お母さんに我儘いったの。
まあ、その隣に大好きな子もいたんだけど....
それでも、お母さんは『もう決まったことでしょ?』っていって
私の言うこと聞いてくれなかったの。
それでね、私我慢できなくて・・・・
走って、走って行く先も分からないまま走ったの。
それでね、涙ぐんでて視界も良く見えなくて車が来ていることを知らなかった。
...私が車に気付いた時には、逃げる余裕なんてないぐらい
近くに車が居たの。
で、もうひかれるって思った時
なぜか、私を追いかけてきた大好きな子が私を庇ってひかれた。
私はそこまで怪我はなかった。
車にひかれた時も意識は朦朧としいたときに、彼に庇われていることを知った。
そして、彼の姿は残酷なものだった。
...体中から血が出ていたのだから。
まだ、幼かった私にはさすがに言いようが悪いけどひどい姿を見て気絶してしまった。
そして、彼...一命は取り留めた。
だけど、意識不明の重体....
ICUの中にいたから私は会えなかった。
そのまま、私はその町を離れたの。
そのあとは、よくわからない。」
と、話し終わった彼女の顔は死んでしまうではないかと思うほど儚かった。