Destin.....


「ねえ、知ってる?神宮ってさ、マジイケメンなんでしょ?」




「うんうん!!みてみたいわ!」


キャッキャッとはしゃぐ女子たち。


「なあ、柴崎愛奈しってる?つか、マジで可愛いんだろ?」


「みたことないけど、そう言う噂だよな」



こちらでも、男の子たちが騒いでいる。



男子生徒、女子生徒共に次々と校門を通り過ぎていく。



だけど、その輪から外れた男の子が....屋上に。


そして、女の子が....教室に。


俺は、神宮 恋。蘭悠第一高等学校の1年生。


明るめの茶色の髪が立っている、スタイリッシュショートがトレンドマーク。


そして俺は今屋上にいる。


校門を見て思った。


「うるせっ」



誰にも聞こえるわけもなく、空へ消えていった。



はずだったのに......



「なーにしてんのッ?」


・・・と下から声が聞こえた。



他のやつらは、下校中だというのにもかかわらず。


なんと...そこには・・・・



柴崎愛菜だった。


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