Destin.....

2.夏休み



走りながら言ったらぎりぎり間に合った。


「あぶなかったな。」

そう達也が言ってきたので俺は「ああ」と返した。


「んじゃあいきますか!」



その声とともに教室の中へ入った。



......?



「な、なあ恋?今日ってなにがあったっけ?」


俺も思った。



「さあ?」



一様席に着こうかな。


そう思い歩き出した...が


「おい!お前ら遅刻だ!

今日は俺の雑用やってもらうからな!」


と、先生ににやにやされながら言われてしまった。



その先生の言葉に反論したバカが居た。



「はあ?なんでだよ!おくれてねえよ!」



そう、こう言ったのはバカでバカすぎてしょうもない



......達也だった。



「おい、春山!先生さまにそんな口きいていいのか?

ああ゛?」


と・・すこし、殺気が見えてしまった。



教室に居る生徒はみな口を開けて放心状態だ。




まあ、無理もないよな。



『だって、いつも優しい先生があんなこというなんて・・・。


キャラ壊れてるし。』


と心の中で思っていたのだが・・


柴崎だけには聞こえていたらしい。


「神宮君っ!だめだめ。心の声出しちゃだめ。漏れてるよ」



といわれた。



「やっべ。あぶねえ。

教えてくれてありがとな!」


「ううん。えーき」


可愛い顔で返されてしまった。



――ドキドキ


あれ・・何だろうこの気持ち。





「おい!神宮!お前雑用やらなくていいわ。


全部春山に任せる。」



――――キーンコーンカーンコン

「えええええええええええええ」


チャイムの音と達也の声が交った。



「なんでですか?ありえませんよ!」


「先生ありがとうございます。」


俺は礼儀正しく礼をしたあと、達也の方を見て『ばーか!』といってニヤッと笑ったのだ。



その俺の反応見た達也は即座に先生に言った


「先生!こいつこそだめなんですよ!


さっき先生が、やんなくていいっていったとき
恋は不気味に笑って『ばーか』って言ってきたんですよ?


こいつこそだめでしょーが!





なので、雑用は恋君がやりなさーい!」



あーあ。せっかくうまくいくと思ったのになー(笑)


先生が達也の言葉を返した。


「神宮は授業中は寝るけど、日ごろの行いはいいんだ。

しかも、どういうわけか頭がいいし。


春山みたいなことはしないと思うがな。


ま、日ごろの行いが悪かったってことで、今回はよろしくな。」



そういって、先生は去っていってしまったのだ。





....とおもったが、もどってきた


「あーあ。すまんすまん。もうチャイムなってたな。


あと2分か・・


簡潔に話すから、みんな席に着け―。」


と言いみんなを席に座らせた。


席に座ったのを見て爆弾発言を落として言ったのだ。



「みんなー先生あやまんないといけないことがある。


この前言ったテストのことなんだけど・・


日にち間違って言っちゃったわ。


んで、テストの1日目今日だから。


じゃ、よろしくたのむな!


解散。」



そう言って去って言っていってしまった。




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