Destin.....


「おまえらああああああああ

せきつけよ!!こらあああああ!」

と、数学の先生が怒りだした。



そして、皆しぶしぶと席についた。


「号令」

「礼」


「おねがします」


学級委員の声で皆が礼をした。



だけど、私は授業のことなんて頭に入らなかった。


なぜなら・・・・

さっきの恋の顔を忘れられないから。



あんなかっこいい顔わすれるわけない。


あー。すきだねー本当に。






そして、こんなこと考えているうちにお昼になっていた。


「愛菜、おきろおお!」


と、目の前に恋の顔があった。


「うわ!!」


と、後ろにひっくり返ってしまった。


――ボカ


「いててて・・・」


「あ、愛菜ごめん。大丈夫か?」


「あ。ごめんごめん。ボーっとしてた私が悪いの。

だから、あやまんないで?」

と、上目使いで言った。


そしたら、恋の顔が段々と赤くなってきた。


「恋!大丈夫?保健室行く?」


と、聞くと恋は


「大丈夫。きにしないで?」


と優しい笑顔でいってくれる。


「じゃあ、お昼いこっか。」

とれんが言った


だけど・・・

「悠香と・・春山君・・・」


ボソって呟くと


「ああ。あいつらなら平気だ。


今頃二人で食ってんじゃねーな。」


と、口の先端をあげて笑った。


かっこいい・・



ついつい思ってしまった。


けど、本当のことなんだしいいよね。


「じゃ、いこう!れん!」

そう言って二人で裏庭へいった。



もちろん、手をつないで。





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