月光~都会のとある裏組織~
「はっ…」

すると狐狛は
ぱちっと目を開けた


ちょっと間を置いて


「り…り…梨梨ちゃん!
ごめんなさい!」

ぱっと手を放し
ささっとベッドの隅っこに
移動する狐狛


「おはよ、狐狛
気にしないで?」

私は狐狛に
できるだけの笑顔を向けた

狐狛なら許す。


「本当にごめんね…
兎さんを捕まえる夢だったから…」


「兎だってよっっ」
後ろで楽火が楽しそうに笑う

もお…


梨梨はゆっくり立ちあがった

「食堂来てねーっ」

それだけ言い残して
部屋を出た



はぁ…一気に疲れが…

部屋から出た梨梨は
ため息をつくと
ゆっくり食堂へ向かった
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