月光~都会のとある裏組織~
もう一方の男には
見えていたはず…
どこからか一瞬にして現れた
十和の足蹴りが男の顔面の
すれすれを通る場面が。

十和はそのまま飛んで
梨梨たちの前に
みごとに着地した

「俺の妹と弟に
手出したら許さないよ?」


「い、いまのなんだ…よ」

「おい何かやばいぞ。
行こう、ぜ…」

男が「お、おう」と返事
すると2人は逃げるように
その場を立ち去って行った

静まる路地。

十和は「ふぅ」と
ため息をつくと振り返る

「ありがと、十和。」

「十和、ありがとう…」

「うん」

十和は優しく微笑んだ

十和は瞬間移動が出来る。
瞬間移動って言っても
消えるとかいう訳ではなく
スピードがとっても
速いということ

普通の人は動く瞬間は
消えたと思うような速さだ
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