せんせいと。
そこにいたのは
あたしのだいすきなひと。
先生、だった。
「明日保健のノートあつめるから。
放課後委員長がまとめてもってきて。」
「はーーーい。」
ちょうど教卓のところで
しゃべっていた委員長の子が
返事をした。
そして先生はドアをしめようとした。
あ、いっちゃう...
だけど。
先生がまた
教室のドアをあけた。
そしてあたしをみた。
というか、あたしたちをみた。
「白石、園田。
お前ら声でかすぎ。
廊下まで声ひびいてんぞ。」
ちらって華をみて、
最後にあたしをみた。
そして、
ピシャンッって
あっさりドアをしめて、
ペタン、ペタン、
っていうやる気のない音が廊下をすぎていった。