30秒と100万人(仮題)
バイト先は家から徒歩15分程度にある城下町商店街はずれの焼肉屋。

ちょうど去年の今頃位からお世話になっている。

たまたま本屋に用事があって商店街を歩いていた先にここがバイト募集の張り紙があった事からに由来する。

ちょうどその頃は狂牛病騒ぎで全国の牛肉を扱う店が煽りを喰らっていたのは普段ニュースを見ていない俺でも知っていた。

楽ができるのではないかという淡い期待をもって始めたのだが、

そもそも初めてのバイトで楽と言う境界線を知らない俺にとってそれを定義する事ができないのは実際始めてから気が付いた。

結果としては顔見知り位だった前原との付き合いが始まるのだが、

本人曰はく極端すぎるとの意見だった。
< 11 / 26 >

この作品をシェア

pagetop