魅惑のハニーリップ
結局、宇田さんとはそれから接点がないまま、この仕事が終わってしまった。
といっても、私たち販売促進部が先に終わっただけで、営業部の人たちはまだ仕事が残っているようだ。
宇田さんのことは気にはなったけれど、なんとなく声をかけることも出来ず、そのまま現場を後にして自宅へ戻った。
ちょうど家に辿り着き、部屋の電気をつけた瞬間、鞄の中でスマホが鳴り響く。
画面を確認すると、かけてきたのは宇田さんだった。
「も、もしもし……お疲れ様です」
『もしもし。遥ちゃん? 今どこ?』
「自分の家に帰ってきたところです」
電話の向こうの宇田さんの声は、いつもと変わらずやさしかった。
その声を聞いてるだけでも、胸がキュンとする。
『俺も今終わったんだ。今からそっち行くから』
「今からですか?!」
といっても、私たち販売促進部が先に終わっただけで、営業部の人たちはまだ仕事が残っているようだ。
宇田さんのことは気にはなったけれど、なんとなく声をかけることも出来ず、そのまま現場を後にして自宅へ戻った。
ちょうど家に辿り着き、部屋の電気をつけた瞬間、鞄の中でスマホが鳴り響く。
画面を確認すると、かけてきたのは宇田さんだった。
「も、もしもし……お疲れ様です」
『もしもし。遥ちゃん? 今どこ?』
「自分の家に帰ってきたところです」
電話の向こうの宇田さんの声は、いつもと変わらずやさしかった。
その声を聞いてるだけでも、胸がキュンとする。
『俺も今終わったんだ。今からそっち行くから』
「今からですか?!」