魅惑のハニーリップ
塩味
それから何日か経過し、出張の日がすぐそこまで迫っていた。
「あ、先輩!」
私と優子が社員食堂で昼食をとっていると、同じ部の後輩の女の子がふたり、ニコニコしながら声をかけてきた。
彼女たちは今年の新入社員で、初めてできた私の後輩だ。
「どうしたのよ。そんなにニヤニヤしちゃって」
優子が半ば呆れながらボリュームのあるランチを頬張る。
実は優子はものすごく大食いなのだ。
それだけ食べてよく太らないものだと感心するくらい。本当に羨ましい体質だ。
「すいません、ちょっと聞きたいことがあるんですけど……。先輩たちって営業部の宇田さんと仲いいですよね?」
急に宇田さんの名前が出てきて、飲んでいたお茶を思わず噴出しそうになってしまった。
誰だっていきなり付き合ってる人の名前を出されたらビックリするに決まっている。
彼女たちは私と宇田さんの仲を知らないはずだから。
「仲いいよー。それがどうかしたの?」
答えられずに黙っている私とは対照的に、優子が自然な口調で聞き返した。
「宇田先輩ってカッコいいですよね。彼女いるんですか?」
「あ、先輩!」
私と優子が社員食堂で昼食をとっていると、同じ部の後輩の女の子がふたり、ニコニコしながら声をかけてきた。
彼女たちは今年の新入社員で、初めてできた私の後輩だ。
「どうしたのよ。そんなにニヤニヤしちゃって」
優子が半ば呆れながらボリュームのあるランチを頬張る。
実は優子はものすごく大食いなのだ。
それだけ食べてよく太らないものだと感心するくらい。本当に羨ましい体質だ。
「すいません、ちょっと聞きたいことがあるんですけど……。先輩たちって営業部の宇田さんと仲いいですよね?」
急に宇田さんの名前が出てきて、飲んでいたお茶を思わず噴出しそうになってしまった。
誰だっていきなり付き合ってる人の名前を出されたらビックリするに決まっている。
彼女たちは私と宇田さんの仲を知らないはずだから。
「仲いいよー。それがどうかしたの?」
答えられずに黙っている私とは対照的に、優子が自然な口調で聞き返した。
「宇田先輩ってカッコいいですよね。彼女いるんですか?」