大好きなんです。
すれ違い
部室へ戻ると遥斗はいなく、知樹先輩がいた
「莉乃ちゃんか……
もう帰るの?」
「もう少ししたら帰りますよ。」
「そっか、りゅ…何でもないや。」
何かを言いかけたけれど話すのを辞めた知樹先輩
「じゃあ、俺は帰るね。また明日…」
知樹先輩がいつもと違う雰囲気で帰っていった
知樹先輩の雰囲気が違う事は分かったけれど何故かは分からない
あたし、何かしたのかな…?
部室から出ると水城先輩も部室から出たところだった
「ごめんね、待った?」
「いえ、大丈夫です。」
「そっか、じゃあさあそこのカフェでもいかない…?」
水城先輩が言ったのは知樹先輩と行ったカフェ
「は、はい。」
水城先輩と歩いてカフェまで行く
カフェに着くと水城先輩が奢ってくれた
「ごめんね、連れて来ちゃって……」
「構いませんよ、あたしに何か用があったんですよね…?」
あっ、と何かを思い出した水城先輩
「そうだった……
知佳との事は聞いてるよね…?」
「…はい……」
「やっぱ、そうだよね……」
「…はい……」
「こんな事、莉乃ちゃんに聞くのもどうかと思うんだけど……
俺と知佳付き合ってた時どう見えた?」
どうって…?
「深く考えなくていいよ、簡単で……」
「…楽しそうでしたよ、知佳。
いい事あるとすぐ話してくれたし……」
「そっか、良かった……
ねえ、莉乃ちゃん…。」
水城先輩が何か言いかけた